一口に環境問題といっても、その内容は複雑多岐にわたります。
原則的な環境対応策を確認すると、
・無駄な消費しない
・長く使う
・繰り返し使う
ではないかと考えています。
(これはあくまで原則であり、状況に応じ柔軟にとらえていくことが大事だと思います。)
こと建築に関して言えば、建設生産時に多くのエネルギーを消費し、使用時には人の行動に合わせたエネルギーや建物の維持管理の為のエネルギーを使い、建物の寿命とは違う経済の理由により解体され多くのエネルギーを消費します。
この建築の生涯に消費するエネルギーは莫大なもので、環境問題を考えるときに大きな問題として挙げられます。
極論を言えば、建築を造らなければいいのですが、それは人として考えることを放棄しているだけで、解決策とは言い難いものです。
建築は人が人であり始めた時から、常に身近な存在としてありました。いまそれを放棄することは、人が人としてやるべきことを投げ出しているというふうに私は思います。
「今、建築にできること」
常に考えていきたいと思っています。
話を戻しますと、最初にあげた原則に従えば、
無駄のない、
しっかりとした、
持続可能な建築
が目標とする建築だと考えています。
それにより、新たな共有性のある価値観がうまれ、新たな美しい建築になると信じています。